ショットブルでバリバリ斫ろう!!

硬いコンクリートの躯体調整ハツリにはこれで決まり!!

斫り(はつり)作業の強い味方、ショットブル!!

💡今回は斫り作業で使用する、電動ハンマーの先端に取り付けるノミ(ブルポイント)、ショットブルについてです。
使用感や、研ぎ方などメンテナンス、どんな方におすすめか、など紹介します。


👉斫り作業とは⇒こちらで説明



ショットブルの画像


🎥参考動画(TikTok)
だいぶ目がチカチカして見にくいですが...笑



電動ハンマー、h41sa2

こちらが電動ハンマーです。

私の愛用している機械はハイコーキ(旧日立工機)の H41SA2 です。

少し旧型ですが手になじんでいて使いやすいので、なかなか新型に移行できません。

こちらの先端にショットブルを取り付けます。


現在は私が使っているH41SA2は廃盤になっているので、
今から新しく買う方は👇こちらのH41SA4になります。

なぜショットブルを推すのか。

近年、新築の建設現場で電動斫り作業をしていて思うのが、コンクリが硬い!!

壁の孕みや床の不陸、そして、そのほかあらゆる斫り作業において、高強度コンクリートのニーズが増えてきて、
従来のノミ(一般的なブルポイント)では力負けしてしまうことも。

ショットブルを使うと、その短さや芯の細さから破砕力が上がり、食いつきもよく、また、細かいコントロールが効くので、斫りの精度にこだわるを持つ職人さんほど、これを使えば鬼に金棒!

おすすめの理由やメリットデメリットを以下で紹介していこうと思う。

ショットブルイメージ
ショットブルケース

・ショットブル概要

私がこのブログでお伝えする通称【ショットブル】とは
主に清水製作所(ラクダ)のショットブルがベースになります。

※他社の別名称類似品もありますが、一般的に類似品全般を
 ショットブルと広義していることが多いです。

・以下商品概要

メーカーホームページはこちら👈

■ 商品情報(ラクダ ショットブル)

  • 商品名:ショットブル
  • メーカー:株式会社 清水製作所
  • ブランド:ラクダ(RAKUDA)
  • 対応工具:電動ハンマー/ハンマードリル
  • シャンク形状:六角軸(例:17H×240mm)
  • 先端材質:高速度鋼(ハイス鋼)
  • 特徴:扁平・鋭利な刃先形状、再研磨可能
  • 主な用途:コンクリートの はつり、壁面加工、配管周りの微調整など
  • 製造国:日本製

清水製作所の「ラクダ ショットブル」は、電動ハンマー用の先端工具で、
壁面やコンクリート構造物のはつり作業に適した形状と耐久性を備えています。
先端には高速度鋼(ハイス鋼)を採用しており、鋭利な扁平形状によってコンクリートへの食い付きが良好。
再研磨も可能なため、繰り返しの使用にも対応する高耐久モデルです。



近所のホームセンターでは、なんと、税込み3,718円でした。
材料費の高騰もあるのでしょうが少し高いですね💦

現状はAmazonで買うのが現実的ですね。

実際は金物屋や工具専門店では、もっと安く売っていることもあるので探してみましょう。

実際の使用感

・硬い相手に強い!

先述のとおり、昨今のコンクリートは強度の高いものが多く、躯体の調整斫りをすると、
従来の鍛造ノミ(ブルポイント)だと力負けして、思うように削れないことが多くなってきています。

そこで私がよく使うのが、このショットブル。
破砕力は従来のノミの2倍と言われており、実際に使用した体感としても全然違います。


斫り屋さんあるあるだと思いますが、
従来のノミを焼いて叩いて長く使っていると、どんどん消耗して短くなっていきます。
しかしその分、分散していた力が先端に集中し、ストロークも細かくなることにより、
破砕力もコントロール性も増したりします。

私はその使い古した短いノミが好きなのですが、その破砕力とコントロール性を
さらに洗練させて、メンテナンス性も向上させた製品がショットブルだと体感しています。


・細かい斫りに対応!

特に、壁の孕みや床の不陸調整作業で、【こだわりの浅い斫り】をしたい時の効果は絶大!
細かくきれいな斫り目を出せるので、深堀りしすぎずに均一に整えることができます。

従来の鍛造ノミだと、相手が硬い場合、力で押し込まなければならないので、
無駄に深くバラつきのある斫りになりやすいです。

もちろん、職人ですので腕によるカバーは出来ますが、楽に斫れるに越したことはないですね!

さらに一般的なノミと違うのが、先端にハイス鋼という素材を使っていて、
斫りにより丸まった先端を、その場でサンダーで研いで使える利点が特に大きいです。

メンテナンス方法

・ショットブルの先端が丸くなったら?研ぎ方を紹介👇

使っていると先端の角が潰れて丸くなってきます。先述のとおりこのノミはサンダーで研いで使えるので、
こまめに整えてあげることにより作業性が復活します。

👇こちらの動画で研ぎ方を紹介しています。参考にしていただければ。(TikTok)

研ぎ方についてのTikTokのサムネ

・手順

① 砥石を付けたグラインダー(サンダー)を用意

② 缶やバケツに水を用意

③ 桟木などにショットブルの先を乗せ、角度を付けて足で固定。

④ サンダーで上から軽く擦り付けて形を整えていく

⑤ バケツの水で冷ましながら、研ぐ面を変え、4面繰り返し整える


・研磨のコツは?

大前提として、一気にやらない。

サンダーで研磨していると、摩擦熱で刃先がとても暑くなります。
あまりに高温になってしまうと金属が熱による変化でもろくなってしまうので、

一気に形を作るのではなく、少し削って水で冷ますを繰り返して行うと良いでしょう。

※研がずに長く使っていると、コンクリに対して食いつきや破砕力が悪くなるばかりか、
大きく潰れると、研ぐ時間も長くなり、また一度に削る量も多くなってしまうので、
マメに研ぐようにしましょう。

コスパはどうなの?

・使いどころによるが安くはない

これは人や条件によると思います。
個人的には悪くはないです。

一言で職人と言っても会社員から個人事業主もいて、
会社単位で、常に焼き叩きしたノミが補充されるなら、コスト的にはそちらを普段使いした方が良いでしょう。

しかし、1~2本常備しておいて、スピードやクオリティーが求められる
『ここぞ!』という時にショットブルを使うとよいかもしれません。

・自分でノミを準備する方

潰れたノミをすぐに焼いて直せる環境ではない、ノミは自分で準備するという方は効率を考えて、
ショットブルメインで考えても良いかもしれません。

研げばすぐに再生出来るので、重いノミを何本も持ち歩かなくて良いですし、
潰れて叩き待ちのノミをなん十本もストックしておく必要もありません。

破砕力やコントロール性も良く、クオリティーを上げて現場にも貢献できます。
結果、自分の信頼度も上がるのです。

それでも、ショットブルは安いものではないですし、消耗もしていくので、
斫る相手を見て安いノミと使い分けるのも大切ですね。

廉価版ショットブルもあるにはあるが。

ハイス付きのショットブルは高くて買うのを戸惑うが、独特の形状による破砕体験をしたい方に向けては、
同じ 清水製作所から出ている MKショットブルと言う製品があります。


こちらは、形状は通常のショットブルと同じなので、破砕力やコントロール性は同等と思われます。

しかし、先端にハイス鋼を使っていないため、基本的には潰れて丸まってしまった場合に、
ハイスショットブルの様に研いで再生することは推奨されていません。

一般的なブルポイントのように焼き叩きによる再生が好ましいため、
コスパ・使い勝手は環境によるところではあります。

焼きによる再生が可能な方や、潰れたら使い捨て(もったいないですが)前提の方には、
金額的にも買いやすく、ショットブル独自の形状による恩恵も受けやすいので、
選択としては大いにありだと思います。

👇まとめ

今回は実際の使用経験に基づきショットブルについておすすめしました。

✅ 最近の硬いコンクリにショットブルは最適!

✅従来のノミより破砕力やコントロール性が良い!

✅ 研げば復活、コスパも高い

✅ 持っておいて損はない“職人の一本”!

✅ 人によっては廉価版ショットブルもあり!


日常の斫り作業で使っていメインツールの一つなので、紹介させていただきました。

自慢の技術と良い道具を掛け合わせて、より良い仕事をしていきましょう。

記事で使っている動画は、弊社運営のTikTokから運用しております。
是非合わせてお楽しみください⇒SNS

また、求人も募集しておりますので、興味がある方は是非覗いてみてください。
⇒求人情報

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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