「たかがラジオ体操」で損している現場職人の評価と体調を変えるマインド

建設業の朝の定番!ラジオ体操

朝日の中で体操をしているシルエット

 

こんな方に読んでほしい

  • 現場で作業を頑張っているのになかなか会社の評価が上がらない
  • マジメに体操するのはちょっと小恥ずかしい
  • 朝から体や気分の調子が上がらない
  • 従業員に主体性のある職長(職人)になってほしい

・『決まりだからちゃんとやれ』ではなく、隠れたメリットを伝えたい

現場の朝一番で行われる、ラジオ体操。

正直に言うと、「少し面倒だな」と感じる方も少なくないかもしれません。
「朝から眠いし、だるいし、適当にやって早く終わらせたい」

実は、昔の私もそう感じていた一人でした。

 

言われてやっているだけの“ルーティン”だと考えていた頃は、
体操しているふりして、なんとなく手足を動かしているだけなんてことも。

しかし今は、その考えが変わっています。

むしろ、この時間こそ
「自分の身体を守り、現場からの評価を高める3分間」だとすら思っています。

今回は、そんなお話です。

 

🌟ラジオ体操後の朝礼発表についてはこちら!
👉【建設業】毎日の朝礼、聞かせる姿勢が評価につながる。斫り(はつり)屋が思う朝礼のコツ


なぜ、私たちはラジオ体操を「ダサい」「面倒」と感じてしまうのか?

私も昔はこう思っていました。

「同僚や周りが適当にやっている中で、自分だけしっかりやるのは恥ずかしい
真面目にやるのはかっこ悪い…」と。

そう思い周りと同じように適当に体操をしていました。

でもある時、ふと気づいたのです。

──これでは自分も、「その他大勢の、だらけた職人」になっているだけではないか?

その瞬間に感じた情けなさが、
ラジオ体操に対する意識を変えるきっかけになりました。

 


【知られざるリスク】気付かぬうちに失う、2つの大切なもの

意識を変えて周りを見てみると、
今まで気づかなかった「本当のリスク」が見えてきました。

『たかが体操』と侮ることで、
私たちは知らず知らずのうちに大切なものを失っているのかもしれません。

周囲からの「信頼」

これは、若い頃の自分にこそ伝えたいことです。

現場で“ちゃんとやっていないラジオ体操”は、監督や職長から見れば、
本人が思っている以上に悪目立ちしています。

「やる気がない」「仕事が雑そうだ」

たった3分ほどで、そんな第一印象を自ら作ってしまっている。

他職の職人からも『今日来てる斫り屋さん、だらしないな』と見られ、
実際の仕事のレベルに関係なく、朝一で周りからの評価を自覚なく下げてしまうのです。

これは非常にもったいないことです。

② その日の身体の「安全」

睡眠中に硬直した筋肉を、準備運動なしでいきなり動かすのは、怪我のリスクを高めます。

ラジオ体操を疎かにすることは、
ぎっくり腰や筋を違えるといった労働災害のリスクを、自ら高めているのと同じです。


【継続による価値】デキる職人が体操から得る3つのメリット

リスクとは逆に、真面目に取り組むだけで得られるメリットは計り知れません。

しっかりやった方が良い理由をこじつけるようですが、
せっかくならメリットを知った方がよりやる気も出ますよね。

多くの職人さんが感じているであろう、現場での地味な身体の悩み、
朝のラジオ体操で、思った以上に改善される可能性があります。

現場で多くの職人が抱える「地味な悩み」も、
ラジオ体操で解決できる可能性があります。

もちろん、一日だけ真面目に体操したからと言ってすぐに何かが良くなるわけではありません。
マインドとして理解し、継続することで健康面やあなたの評価に繋がってくるのです。

① 最高のコンディション(身体の準備)

「朝イチのだるさが抜けない」
「作業中に体を痛めやすい」

こんな悩みはありませんか?

ラジオ体操は、血流を促進し、脳と身体に「活動開始」のスイッチを入れます。

さらに、暑い日には体を慣らす(暑熱順化)効果で熱中症を予防し、
寒い日には体を温め冬場の怪我を防ぐ。

科学的にも証明された、手軽で効果的なウォームアップになるのです。

万が一体に異変があれば、この体操中に気づくこともできます。

朝の体操で『今日は少し腰に違和感があるぞ』と自覚しておけば、
いきなり無理をすることなく、少しずつウォームアップして作業に臨めます。

継続した体調管理こそ、現場作業においての最大の資産です。

② プロとしての集中力(心の準備)

体だけではありません。

同じ時間に同じ動きを繰り返す習慣は、
心と体を「さあ、仕事だ」という本番モードに切り替え、集中力を高めます。

これは多くのアスリートが試合前に行う『ルーティン』と同じように、
ヒューマンエラーを防ぐ効果も期待できるのです。

③ 周囲からの「信頼」(評価の獲得)

リスクの裏返しですが、これが最大のメリットかもしれません。

たった3分真面目に取り組むだけで、
「この人は基本が分かっている」という印象を与え、不要な注意が減ります。

実際に『ちゃんと体操やりなさい!』叱咤されている人を見ることもありますよね。

当たり前のことを、普通にやる。
それを見ている監督や職長は必ずいます。

これほど効率的に信頼を得られる方法はありません。


逆の立場で考えた時に、新規でやってきた業者が目の前でだらだら体操をして、
朝礼でぼそぼそと発表しているような人だったら気持ちよく仕事を頼めないですよね。

元気よく体操し、朝礼でも自発的にはっきりと発言してくれる職人に
安心して仕事を頼みたいと思えるのです。

あなたが思っている以上に周りは見ていて、
まずは当たり前のことを普通にこなせる人が信頼され評価されるのです。


まとめ:「普通にやる」だけで、すべてが変わる

ここまで熱量を込めて書いてきましたが、
何も「ラジオ体操に命を懸けろ」と言いたいわけではありません。

私自身も、誰よりも張り切って目立って体操をしているわけではないのです。


要は、普通にやればいい

周りの空気に流されて、だらだらと形だけやるのではなく、
【自分の体と向き合い、ただ普通に体を動かす。】

その意識の変化だけで、
この記事で伝えてきたような多くのメリットが、確かに生まれてくるはずです。

人に言われて仕方なくやるのか、
自分のために体の調子を感じながら動くのか。

たったそれだけの意識の違いで、
その日の仕事の質も、安全性も、そして周りからの信頼も、大きく変わってきます。

今、周りがだらけている中で一人だけちゃんとやるのが恥ずかしいと思っている人へ。

その気持ちはよく分かります。

でも、その気持ちを乗り越えて、自分のために淡々とやるべきことを続けられる人が、
結局一番強いのだと私は思います。

ラジオ体操を、かっこよくやっている人は、私はかっこいいと思います。

 

 

・どれだけやっても会社からの評価が上がらない⇒転職の道も

朝礼もラジオ体操も主体的に行い、監督からの評判が良い!
それでも会社からの評価・昇給に繋がらないのであれば、
あなたが安く買いたたかれている可能性もあります。

実際の転職には勇気もいる、リスクもある。
しかし【転職活動】にはリスクはありません。


転職活動をするということは、必ずしも今の職場を辞めることに繋がりません。
【自分の価値を知る】ことに繋がります。

転職サイトや、転職エージェントに相談した結果、
今の給料が実は相場より上かもしれません!

自分の価値を知ったとき、自分が思っていたより会社があなたに還元してくれていることを知れば、
今まで以上に会社に貢献できるあなたになれるでしょう。

建設業界だけでも会社や業種により給料の差はピンキリです。
転職活動の結果、あなたの会社や業界に限界を感じたのなら勇気を出して転職に踏み出すことも検討しましょう。


最後に:ラジオ体操のあとの朝礼について

ここまで、「身体の準備」について話してきました。

しかし、ラジオ体操には必ずニコイチの相手がいます。

そう、朝礼での発表です。

何を隠そう、私自身は結構な「緊張しい」でした。

特別な作業内容を発表する日なんかは、
今でも緊張しながらラジオ体操中に頭の中で発言内容を必死に組み立てている
なんてこともよくあります。

ラジオ体操と同じように、

務的に小さな声で発表するのではなく、主体性を持って、自分の言葉でその日の作業内容や安全注意事項を伝える。

たったそれだけの意識の違いが、あなたの価値を「指示を待つだけの作業員」から、
「監督から信頼され、仕事を任せられる職人」へと、確実に引き上げてくれます。

この「朝礼」という、【決まりだから仕方なくやるだけのルーティーン】ついても、
近いうちに今回の様な“小うるさい”記事にしてみたいと思います。


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