【アシックス安全靴】現場職人が独断でオススメするCP302の徹底レビュー【はつり・解体】
現役の現場職人がおすすめするASICS CP302のレビューと本音

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毎日履く安全靴-身体への負担軽減のためにも良いものを選ぼう
良いものと言っても【高ければ高いだけ良い】というものではありません。
ご自身の足や身体・作業環境にあった靴を身に着けることが大切です。
・斫り・解体作業従事者から見たレビュー
この記事は私の環境下での独断レビュー⭐️
数ある現場職の中でも、私は斫り(はつり)や内装解体に従事しているので、
私の環境下でのおすすめとして紹介していきます。
ですが、斫りや解体作業で満足できれば、ほとんどの現場職に通じるのではないかと思います。
毎日、現場で働く人にとって、あなたの足を守る大事な保護具である「安全靴」は、ただの靴じゃありません。
1日中立って、歩いて、踏ん張って、時には火花やガラを受ける、過酷な役割を担ってくれています。
ですが、休日のおしゃれスニーカーにはこだわるのに、毎日履く安全靴はペラペラの安い靴で済ませてる方も多いんです。
今でこそ1万円越えのスニーカータイプの安全靴が当たり前のように普及していますが、私も当時は手を出すのを悩みました。
・保護具=消耗品のイメージは古い?
『作業で使う【消耗品】だから』と思う気持ちも理解しつつ、
年々、環境やルールが厳しくなって身に着けるものが多くなり、
身を守るためなのに身体への負担が大きくなる矛盾もあります。
例えばフルハーネス型の安全帯(墜落制止用器具)が良い例ですね。
その増える負担を軽減させるために、少し高くても良いものを買い、
自分に合った歩きやすい靴にすることにより、身体への負荷を減らし、
腰痛予防などケガの軽減に繋がると実感しております。
そして、やはりしっかりした物を選ぶと、壊れにくく持ちも良い傾向があるので長く使えます。
そんな中で、いろいろ安全靴を履いてきた私が最終的に落ち着いたのが──
ASICSのウィンジョブCP302です。
ASICSウィンジョブCP302の商品概要と
斫り屋視点のおすすめポイント

このCP302はJSAA規格A種に適合しているので建設現場でも問題なく活躍できます。
つま先に入っている先芯はガラス繊維強化樹脂製なので、従来の鉄製先芯より軽く、足の疲れの軽減に繋がります。
完全に個人的見解ですが、私と同じような作業環境【電動メインの斫り、内装解体職人】で
アシックスやミズノなどのスニーカー系安全靴を履いている方には本当におすすめできる1足。
他の靴とも比較して履いてきましたが、個人的には正直もうこれが最適解です。
ただし、ハードなコンプレッサー作業では、【使えないわけではないが物足りない】面もあるので、
そのあたりは正直に触れつつレビューを紹介していきます。
・下記の記事内でも一部紹介しております。
🌟斫り作業を行うためには、身を守るための適切な保護具の着用が必要です。
こちらの記事にも載せていますので参考にしてみてください。
👉『【はつり作業】気持ちはわかるが、保護具は着用しよう!』
ポイント1
・はつりガラやゴミが入りにくい=ストレス軽減!作業効率UP🌟
・はつり作業で私が安全靴を選ぶ重要ポイントがこれ!
CP302を語るうえで最初に伝えたいのがこれ。
「足の中にガラが入りにくい」=地味だけど大きなメリットです。
作業中、靴の中に細かいガラや粉塵、サンダーで切断したときの切粉が入ると、私は結構なストレスでした。
そのたびに靴脱いで、払って、履き直して…この無駄なロスが積み重なる。
少なくとも休憩前にはブロワーで靴の中を吹き飛ばすのは毎日のルーティーンでした。
もともと、私もブーツタイプや足袋タイプを履いていたので、
おしゃれで疲れにくいスニーカー型はゴミが入るのが宿命なんだと諦めかけていました。
でもこの302は、アシックスのスニーカー安全靴の中でも、ハイカット構造+ベルクロでしっかりガード。
足の甲から足首にかけてちゃんと閉まることで、上からの侵入をしっかり防いでくれるんです。
シューレース型や、ワイヤーのBOAシステム型も履きましたが、個人的にはベルクロタイプが一番フィット感がよく、
アッパーの隙間をふさいでくれるので、もっと早くこれにすればよかったと思っているほどです。
・ASICS ウィンジョブシリーズならではのシュータン構造
さらに、アシックスの安全靴全般ですが、構造によるところも大きいと思います。
紐やベルクロの内側で、シュータンとアッパーが繋がっているのです。
あまり高い位置までは繋がっていないのですが、この構造によりゴミや水の進入をかなり抑えていると思われます。
これ!実は他社製の安全靴の購入を検討したときに、ほとんど付いていない機能なのです。
私が安全靴を選ぶ際の重要ポイントはゴミの入りにくさなので他社メーカーの安全靴を検討するときは、
まずはシュータンの脇に指を突っ込んで繋がっているかどうかを確かめるほどです(笑
ですが、アシックス以外でほとんど見たことがないところから、結局アシックスを選んでいます。
以上のことからCP302を履いてからは、作業中に「なんか入ったな」と思って靴脱ぐ回数が、本当に減りました。
ポイント2
・人工皮革で 火花に強い=安全と耐久性
斫り作業では、サンダーで切断する機会も多いのですが、
そんなときに飛び散る火花で、靴がボロボロになることもあるんです。
特にメッシュ素材の安全靴は、火花で簡単に焼けて穴が開いてしまう。
通気性がよさそうだと思って買って履いた翌日に火花作業でボロボロに...
もったいなくて履き続けて、穴だらけになり、不安全であり見た目もみすぼらしく...。
でもCP302のアッパーは人工皮革なのでサンダーの火花くらいなら余裕で耐えてくれます。
もちろん、集中して火花を浴びれば他の靴と同じくステッチ糸が焼けたりしてダメージは受けるので、
わざわざ火花に当たりに行くようなことは避けるべきですが、メッシュのアッパーに比べたら心強さが段違いです。
そして、ここでもベルクロの良さが生きてきます。
やむを得ず靴に火花を大量に浴びた場合、靴紐やBOAシステムのワイヤーだと焼けて切れてしまうこともあるのです。
ベルクロだと同じ量の火花で溶けたり切れたりする心配もない。
実際に何度も火花を浴びながら履いてきたけど、耐久性にかなり安心感があります。
さすがに、溶接火花などを多量に受けてしまうとどんな靴でもダメージが大きいので、
耐火性能ではなく副産物性能程度で考えましょう。
ポイント3
・浅い水たまり程度なら大丈夫
CP302は防水ではないですが、水たまりや小雨程度なら問題なし。
こちらも上記で上げてきた特徴が活きる場面ですね。
- 人工皮革で水の染み込みに強い
- アッパーとシュータンの繋がりにより進入しにくい
- ベルクロによる密閉性。
- 底の厚みと縫製がしっかりしてる
などなど、防水を謳っていなくても軽い耐水くらいの副産物的性能を備えています。
長時間の雨や水没環境では注意が必要ですが、
「床にうっすら溜まった水」くらいなら浸水せず普通に作業できる。
メッシュ系の靴と比べたら、その差ははっきり体感できるはず。
ポイント4
・滑りにくさと疲れにくさ
・アシックス安全靴の優れたグリップ性能

CP302はグリップ力が高く、濡れた鉄板や粉をかぶった床でも滑りにくい。
これ、本当に、普段アシックスの安全靴を履いてると、
たまに適当な長靴を履いた時に滑りやすくて驚くほど。
靴底のパターンやゴムの配合を工夫することで、安心の滑りにくさを追求しているのだそう。
足場や鉄板上、斜面など、足場の悪い環境下でグリップの良さを何度も体感してきました。
・衝撃緩衝材【GEL】搭載による疲れにくさ
ミッドソールは、クッション性もあるが、柔らかすぎずに歩きやすい、
それによって、足の疲れ方がまるで違う。
私も以前、安いペラペラな足袋のような安全靴を履いていた時は、帰る頃には足の裏が疲れて痛くなることもありました。
でもアシックスに変えてからは、楽さが全然違います。
アシックスの安全靴全般に言えますが、
スポーツモデルシューズや、ファッション的にも人気な【ゲルライトシリーズ】スニーカー
にも採用されている【GEL】素材が使われているところからも本気を感じます。
本当にちょっとしたことですが、この履き心地はもう他に移れません。
余談ですが、実は私はスニーカーが好きで、アシックスのスニーカーも数足持っていますが、
GELシリーズは履き心地が良くて、最近は普段履きもアシックスを履くことが多いです。
【GELとは】👇
HISTORY OF GEL
GEL TECHNOLOGYについて(ASICS WALKING公式より)
ポイント5
・ベルクロで脱ぎ履きしやすい
見逃せないのが、ベルクロの脱ぎ履きのしやすさ。
何度も書きますが、私の安全靴を選ぶ基準はゴミの進入の少なさの比重が大きいです。
そのためには、紐であれば履くたびにしっかりと縛り上げる必要があり、
そこまで縛り上げると脱ぐ時も結び目を解くだけではとても脱げません。
ワイヤーのBOAシステムもカチカチっと回すだけで締まるので楽なのですが、
開放するときに、モデルによってはしっかりワイヤーを広げてあげないと脱ぎ履きしにくく意外にストレスです。
そこでベルクロですと、
キュッと締めて、ペリッと外せる。
それだけで上記の脱ぎ履きのストレスを感じている方はかなり解消されます。
建物内に入る時や、事務所に一瞬入る時も、スムーズに脱げる。
何気に多い、脱ぎ履きの多い現場ではこの“ちょっとした時短”が、実はかなり助ります。
3Eという幅広モデルによる恩恵とサイズ感
・日本人に合わせたワイド設計
安全靴は、サイズを合わせて購入しても少し履いているとつま先の先芯が指先に当たり、
親指や小指の痛みに繋がることもあります。
サイズ以上に、自分の分の足との形状のマッチングが大切だったりします。
CP302は日本人に多い幅広の足に合わせたワイドな3E相当に設計されていて、
指に先芯が当たり痛むことがほとんどありません。
逆に足が細身の方はインソールなどで調整すると良いでしょう。
・サイズ感は?
これは、人それぞれになりますので一概には言えませんが、
私は、普段履きのスニーカーは27.5㎝を履くことが多くジャストサイズなのですが、
このCP302では26.5㎝という普段履きから1㎝も小さいサイズがぴったりなのです。
おそらく、私の足は幅が広めなので、幅に合わせると通常モデルだと27.5なのですが、
3Eの特性上つま先周りのスペースが確保されているので【私の場合】は26.5で良いのかもしれません。
それでも、1㎝の差というのは大きく、間違えるとケガや疲れに直結しますので、
店頭で試し履きや、Amazonで購入し、合わなければ返品と言う余裕が欲しいですね。
体感としては、ほとんどの方が普段履きから0.5㎝落としたサイズが良いんじゃないかと思っています。
多少大きいくらいなら安いインソールをいれてサイズ調整すればさらに履き心地も良くなりますね!

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後継モデルへの期待【ウィンジョブ CP312】
実はこのモデル【CP302】ですが、アシックスの安全靴の中ではだいぶ古いモデルになってきているようで、
店頭はもちろん、ネットでもかなり在庫が少なくなっているように感じます。
302に代替する安全靴を探してみてもイマイチしっくり来ませんでした。
ところが!
この記事を書く上でネット上で検索していると、どうやら【CP312】と言うモデルがあるらしく、
公式では文言を見つけることが出来なかったのですが(笑)一部の通販サイトではCP302の後継モデルであろう文も見かけます。

正式な後継モデルであるならば、302愛用ユーザーとしては是非チャレンジしてみたいところです。
そろそろ傷んできて履き替えの検討タイミングが近づいてきたので、次の機会に購入してみようと思います。
CP302のデメリットは?
・ベルクロのマジックテープが弱くなる
最大の利点であり弱点がベルクロ。
これはアシックスのCP302だけの話ではなく、各メーカーのベルクロタイプ全般のデメリットと言っても過言ではありませんが、
脱ぎ履きが楽な反面、頻繁に貼って剥がしてを繰り返しているとマジックテープの付きが悪くなることがあります。
アッパーがまだまだキレイなのにマジックテープだけ弱くなって泣く泣く履き替えたこともあります。
現場によっては詰所の出入り、トイレの出入りのたびに脱ぎ履きが必要だったり。
特に!雨の日の作業で泥が付いたり、はつり作業やカッターのノロがテープに入り込むと一気に劣化が進みますので、
マジックテープ部分は極力汚さないようにし、付け剥がしは強引に行わずに丁寧に行いましょう。
・年々価格が高騰
正直に言うと。
やっぱり値段が高い!
と言うよりも安全靴も実売価格が年々上がってしまっている。
2025年7月現在、以前より明らかに高くなってて、
「気軽におすすめ」とは言いづらい状況。
ですが、これはアシックスの安全靴に限らず、物価高騰により、どのメーカーの安全靴も価格が上がっています。
他の安全靴もメーカーによってはもっと平均価格が高い物もあります。
CP302に限らず、1万超えの安全靴に価値を見出せない方や興味のない方は、
安い中にも【自分なりの良いもの】があると思います。
ですが、もし普段からちょっと良い安全靴を履いている方や、
これからチャレンジしようと思っている方は是非試してみてほしいと思います…
と言ってもこれは私の主観のレビューだということは改めてお伝えしておきます(笑
まとめ:足元が変わると、現場の1日が変わる
現場で長く働く人ほど、靴の重要性に気づいていくと思います。
初めて少し高価な安全靴を選ぶ方や、今の靴にちょっとでも不満がある人には、
一度このCP302を試してみてほしい。
・ガラが入らない
・火花に強い
・水もある程度は防ぐ
・滑りにくい
・足が疲れない
・脱ぎ履きしやすい
全部が“ちょっとずつ”快適になるだけなんだけど、
それが1日、1週間、1ヶ月…と続くと身体への負担の軽減に繋がっていることに気付く。
改めて、保護具としての安全靴の大切さと、
保護具に求めても良い快適さについて考えるきっかけになれば幸いです。
👇こちらでも保護具についての記事を投稿しております。
🌟斫り作業を行うためには、身を守るための適切な保護具の着用が必要です。
こちらの記事にも載せていますので参考にしてみてください。
👉『【はつり作業】気持ちはわかるが、保護具は着用しよう!』